切らない治療、つらくない治療に向かっているとはいえ、体重が増えないのはきつい。

手術で、食道を全部摘出したとは主治医からお聞きしていた。
しかし胃まで3分の1ないとは術後9年目になるまで
きちんと説明を受けるまで知らなかった。

手術後、体重が10kgくらい減った。
同じような手術をされた方々の話もそうだったので、
そういうものかと納得していた。

しかしいくら栄養に気を配って食べても体重は増えない。
むしろ少しづつ減少傾向にあった。そのため
冬になる度に寒さに敏感になっている自分がいた。

新たな病かと心配していた矢先、
胃も3分の1ないことを知ることとなった。

食道はなくなるが胃はあると単純に考えていたが
食道はなくなるが胃を整形してその代わりにする
という説明の意味が
やっと明らかになったということに過ぎない、ともいえる。

胃ではなく胃管があると専門的に云うらしい。

手術によって食道を失うことになり、
術後の日常生活に大きな影を落とすことになる。
術後の日常生活については別投稿に譲ります。

術後、
約100個あるリンパ節のうち
転移しているものが2個確認された。
このため直ちに抗がん剤治療になった。

抗がん剤治療の副作用の辛さについては
たくさんの患者が訴えておられる。
私の場合も例外ではなく知る限りのすべてを経験した。

当時は今のように副作用対策が十分ではなかった。
そのため白血球数が急激に減少、その状態が続いた。
白血球の減少は病気一般に対する抵抗力を奪う。

がん治療のための抗がん剤治療で
「殺される」予感がしたため、中断することになった。

「がんより怖い抗がん剤治療」ということばが
どこからか聞こえていた。

3回で1クールといわれる抗がん剤治療は
私の場合1回目で中止せざるを得なかった。
つまり、標準治療は十分にできない体なのです。

抗がん剤治療については、
経験者の集まりでよく取りあげられる。

そして必ず、辛い副作用経験が真剣に語られる。
そして「自分はその辛さに耐えたのだ」と。
経験談の「とり」「さび」である。

現在の手術や抗がん剤治療が
患者の身体的負担を軽くする方向に
着実に向かっていることは喜ばしいこと。

ロボット手術が進展し部位によって大きな成果を挙げている。
抗がん剤治療は化学療法というカテゴリーで
患者に痛みを与えないよう
IT活用による分子標的薬剤の開発がどんどん進んでいる。

今後、切らなくていい、苦しまなくていい、という
患者ならだれでも願う日が早く来るのを待っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です