リモート診療は診療の基本基盤

ITと医療

リモート診療に求められるもの

リモート診療、これは時代の趨勢である。

移動せずに移動時間なく自宅ベッドから診察が受けられる。

時間だけでなく時間コストの削減が大きい。

セルフサービスは単に安価でいいという考えはもはや通用しない古い考えだ。
時間コストが無視されているから。サービス質低下もあり得る。不親切や過剰サービスのそしりが避けられないこともあろう。

診療すなわち病の治癒や検査で病院利用するケースには、「ひとりひとりを大切にする」ことが最も重要だ。
一般的ビジネスパーソン対象のビジネス出張旅費精算とは違う。

ひとりひとり事情が大きく異なる。それに沿った対応が求められる。

これにリモート診療がどう対応するか、対応できるか?

単にスマホやPCが使えればよいというものではないのは言うまでもない。

最近見かけるリモート診療機能は、初期ITツールを活用しているにすぎない。もはや陳腐化したテクノロジー利用に留まっていることが多い。

リモート診療は診療の基本基盤

数か月前に、リモート診療は対面診療を補完するものとする論説をみた。

これは現状、支持されることが多かろうと感じる。

しかし医者の視点に力点が置かれた論説に辟易した。

リモート診療は対面診療を補足するものではあるが、「基本基盤」である。

そうして患者が考える場、
主治医の助言だけに依存しない、「おまかせ」にしない判断の場である。

今求められるのはリモート診療を基本基盤にした治療だ。

遺伝子データの活用

患部、患者、つまり診察の対象は、例えば自宅ベッドなど医者と距離がある。
その中でリモート診療を利用するには?

遺伝子データは安全に送信できる。
遺伝子データを患者本人が保有しているならI/F問題に過ぎない。

問題は現状の遺伝子データをどう把握するか?

リモート診療で遺伝子解析ができないものか。
採血でできる可能性あり、
可能ならその解析結果をもとに診察が進められる。

これはリモート診療の準備となる。

既存の遺伝子データと現状の遺伝子データと
それらの解析結果は病対策や治療に非常に有効なはずだ。

まずは、そのヒトにあったそのヒトにふさわしいリモート診療を実行すること。
保険収載問題はつぎだ。患者にとって「命はカネよりも大切」だ。

こうして見ると、リモート診療には、

患者の顔色や声の調子だけでなく

その遺伝子解析結果(既存)と今の遺伝子状況把握のしくみが要る。

そうすれば

従来の治療がなし得なかったことが科学的根拠の下、実現できるかもしれない。

治療見直し、進化の機会が得られるかもしれない。

リモート診療は対面診療の前提

           ― 病になったらまずリモート診療

リモート診療では、

保有する遺伝子解析(既存)データをPCに入れる。

そして今の遺伝子データを入れる。

両者照合し遺伝子に基づく病対策・治療を行う。

こうしてみるとリモート診療は対面診療の前提とするのが適当にみえる。
無医村だけでなく病院が身近にあるときにも
時間猶予・余裕があれば、ありがたい。

対面診療前にリモート診療し、
さらに、必要性があり、患者が望むのであれば対面診療をやる。

こうして都会の人気病院の混雑がなくなり、
無医村であっても、適当な診療が受けられる。
ひとりひとりを大切にする病院だけが生き残れる時代がくる。

医者の診察治療も大きく変化することであろう。

病になったらまずリモート診療する。

必要なら対面診療、検査など治療実施する

医者のお任せにしない診療の場

リモート診療は治療の基本基盤となる。

これを実現するには遺伝子データバンクが要る。必須だ。

個人データ保護規制を勘案し、
自分の遺伝子解析結果は自らすすんで預けるのが基本。

そうして預けられたものであれば規制の対象にはならないが、
いつものように規制が邪魔するかもしれない。
しかしやがて自然に拡がるに違いない。

もはや公機関の規制・統制は

新たな考え方の下、実行されなければ

時代に合わないもの、通用しないものになっている。

ひとりひとりに寄り添えない規制は邪魔でしかない。

リモート診療は対面診療を補足するものではあるが、「基本基盤」である。

そうして患者が考える場、
主治医の助言だけに依存しない、「おまかせ」にしない判断の場である。

繰り返すが、今求められるのはリモート診療を基本基盤にした治療だ。

これは夢物語ではない。少し先のことに違いない。

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