病の治療方法を自分で決断するには

がん治療

人に備わっている本来の防衛機能≒免疫システムが再び一層、注目されている。

ひと昔前から遺伝子が注目され、それに着目してがん遺伝子を狙い撃ちする方法が行われてきた。がんの目印を見つけ出してそれを「叩く」「破壊する」「アポトーシス」する。これらは免疫システム本来がもつ攻撃手法を自然に活かすもの。副作用はほとんどきいたことがない。あっても軽微なものでした。

一方、今回免疫システムが注目を浴びるきっかけになったのは、さらに見方を変えて、免疫システムがもつ免疫チェックポイントという自然な機能を利用してがん細胞が生き延びようとするのを阻止する手法だ。これは免疫チェックポイント阻害剤による。
これも人間の持つ免疫システム本来の機能を補強しているとは云え、本来の仕組みを止める・本来の仕組みとは反対の動きをさせるもの。ここに考え方の転換がありすばらしい発想ともいえる。
しかし副作用が多発、かつ重篤なものもあると知り、閉口してしまう。

こう考えてくると両者を組合わせた治療が最強のもののように見えるが、その恩恵を享受できる人は非常に限られることになる。まさに治療とは命がけ・賭けになる。よほどの慧眼がない限り避けた方がいい治療といえそうだ。

とすると、一般には、がん目印を見つけ出してそれを叩く手法が比較的安全に効果を享受できる治療といえそうだ。
その際、iPS細胞の活用や遺伝子組み換えをキー手法とするものもある。
しかしどちらも人間本来が持つ体の仕組みを変える、しかも一時的でなく変えてしまうことに今のところ危険性を禁じ得ない。

いづれにしても大切なことは、

もはや治療は医者におまかせの時代ではなくなった。
自らに施す治療の最終判断は自分自身にあることだ。
自分が納得して判断するためには、
治療などについて自分なりに理解していなくてはならない時代になっている。
特に、がん治療についてはそうだと経験知から云えます。

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