治療から予防へ がん患者会の変貌 Ⅱ  ーもうひとつの大きな意味ー

生きる

先の投稿「治療から予防へ がん患者会の変貌 Ⅰ」
では次について実態の変化について触れています。

1.患者会のあり様 変化

2.信頼できるとは肩書ではない

そしてここではさらに進めて述べてみます。

 

3.自分に合った予防・治療方法を求めるには

これまで延べ約300人ほどのがん経験者とお会いし、
それぞれの方のお話を傾聴する機会に恵まれました。

さきもりの会で人と会うということの意味を考えてみたいと思います。

人は自分とはちがう。どんなに似ているとしてもちがう。
しかしものの見方や考え方が似かよっている人はいるものだ。
たとえ容姿や性別が違っていても、その人が同じ病を抱えているとしたら病とともに生きるうえでとても心強い。

心強いとは自分に似かよっている方が生かされている事実が分かっているから。
そして病とともに生きるうえで学ぶことがあるから。

たとえば、その方がかつての自分と同じような考え方をしておられるのを見ると、客観的な見方が働いてこんな考えはがんのためにはよくないのではないかと諫めるチャンスが得られる。

そんな人と出会える数少ないチャンスを大切に活かしてゆきたい

 

誰しも自分に合った生き方がある。
そのとき、ものの見方考え方がその生き方に影響する。日常生活に影を落とす。

がんは生活習慣病、慢性疾患です
がん予防を考えるとき生活習慣の見直しは欠かせない。

治療後のいわばがん休眠中であってもその再発や転移に備えるために生活習慣の見直しは不可欠だ。

ではどうしたらよいのか?

その妥当な答えは自らに似た生活習慣、ものの見方考え方の人の生き様を知ると得やすくなる

ものの本などにある一般的な知識、専門知識だけでは妥当な答えにたどり着けない。例えば、人参ジュースがいいという人がいるが、人参に含まれるカリウムがダメ、摂ってはいけないひとには妥当な答えではないのです。

自らのがん予防治療や再発転移を避けるためには
この妥当な答えが出せる環境づくりが大切なのです
その一環としてさきもりの会の出会いがあります。

単に「知識』を得るのではない。そこでは自らに妥当な知見が得られる

延べ約300人のがん患者と実際に接してそのお話を傾聴した後にこのことを実感する。

 

実際にお会いしてその表情、声の強弱・抑揚など生の語り声に接すると
その方のご経験やがんに対する接し方だけではなく、
その方の人となりや生き方が垣間見れる。

つまり、ものの見方、考え方や生きざまが見えて来る。
そして、自分に似た方と思える方々に出会える幸運に恵まれる。

このような出会いは、その方の予防・治療方法を踏まえて
自らに合ったがん予防方法や治療方法を見つけ出す時に大いに役立つ。

 

がんは生活習慣病です。普段の日常生活が予防・治療に大きく影響します。

ですから、自らのがん予防・治療方法を実践するには
さきもりの会はとても有効だなぁとしみじみ思います。

さきもりの会は毎月開いています。
がん患者だけの部に加えて
がんに関連する勉強会を
経験者を中心に未病の方も含めてみんなで検討・議論します。

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