運動はがん予防になるか?

「運動すると健康にいい」と
誰しも漠然とは思っているのではないだろうか?
確かに様々な効果が紹介されている。

ここでは、運動とがん予防効果の関係について、
肯定的ないくつかの研究成果を紹介するとともに、
その理由についての「仮説」をご紹介します。

運動効果に関する研究成果

■2008年:国立がんセンターの研究成果:
1日の身体活動量(運動量)でたくさん運動している人は
数種類のがんの発症リスクが低くなっていた。
国立がん研究センターが45~74歳の約8万人について追跡研究。(*1)

■2016年:USA、スウェーデン、フランス等研究機関:
週5日以上、ウォーキングなどの運動を行っている人は、
ほとんど運動しない人に比べて、
食道がんなど数種類のがん発症リスクが低かった。
米国で19~98歳の約144万人を対象にした大規模な疫学調査(*2)

■2009年:Dana Farber Cancer Institute:
20年間で死亡した258人のうち88人は大腸がんが原因だったが、
運動量が多いほど死亡率が低かった
転移のない大腸がん男性患者668人について20年間観察した研究(*3)

■2011年:ハーバード大
「週3時間未満のウォーキング」しかしていない人たちと比べると、
「週3時間以上のウォーキング」をしている人たちの
がん再発・転移、死亡のリスクは約半減していた。
前立腺がん患者2750人を追跡調査した米国ハーバード大学の研究(*4)

仮説:なぜか

『テストステロンが筋肉で使われるから』

前立腺がんはテストステロンをエサにして増殖することがわかっている。
このテストステロンが運動で筋肉に使われることによって
前立腺がんのエサになる量が減るからではないかとするものです。

同様の仮説が大腸がんについてあります。

大腸がんの場合は、
IGFという細胞増殖効果のある物質が筋肉に使われて
がんを抑制するのではないかとするものです。

しかし、運動とがん抑制というのは、
いまだにメカニズムがほとんど分かっていません。

ヘビースモーカーが全員がんになるとは限らないように、
運動していれば絶対がんにならないとは言い切れない。

参考:
(*1) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18599492
(*2) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27183032
(*3) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20008694
(*4) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21610110

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